宮前幼稚園では園長は「今日のみやまえ」・副園長は「ブログ」・担任の先生たちは「ポートフォリオ」を通して、日々の保育や子どもたちの姿を発信しています。
それらの根底にあるのは、保育者の「子どもへのまなざし」です。
その「子どもへのまなざし」を意識し、磨いていくために新人の先生は2週に1度エピソード記録を書いています。
今日は新人のエピソード記録を紹介します。
ホームクラスの昼食後の園庭での時間、年中のすいに遊びに誘われ、ガゼボに座って何をして遊ぼうか話していた。すると年少のSとRが「つるつるな石見つけたの」と石を見せてくれた。
そこで「素敵な石探しをしようよ」と提案すると、ダンゴムシ探しをしていた年少のYも加わり、“とっておきの石探し”が始まった。
子どもたちは地面に落ちている石をじっくり見つめ、「ツルツル石」「とげとげ石」「面白い形石」など、それぞれの石の特徴を捉えて名前を付けていた。また、石の大きさや形、色、感触の違いに気付き、お気に入りの石を見つけると友達や保育者に見せる姿が見られた。
石がたくさん集まってきた頃、「石をたくさん見つけられた人が勝ち!」という声が上がり、子どもたちは石を吟味するよりも数多く集めることに意識を向けるようになった。石の特徴を見つけたりお気に入りを選んだりする姿を大切にしたいと感じ、「お気に入りの石をたくさん見つけられたら素敵だね」と声をかけると、再び石の形や感触に目を向けながら石を選ぶ姿が見られた。
普段園庭では安全面に意識を向けることが多いが、今回の関わりを通して、小さな石一つにも様々な大きさや形、色、感触があることを子どもと発見し、自然物とじっくり関わる面白さを改めて感じることができた。子どもたちは石に名前を付けたり、お気に入りの石を見せ合ったりしながら、それぞれの視点で石の魅力を発見していた。 また、「石をたくさん見つけられた人が勝ち」というルールが生まれた場面から、子どもから生まれる遊びを尊重することと、保育者として大切にしたい経験を支えることのバランスについて考えさせられた。
私自身、お気に入りの石を見つけた時に子どもと顔を見合わせて喜びを共有できたことが印象に残っている。
今後も子どもと同じものを見つめながら発見や喜びを共有し、自然物との出会いを楽しめる環境や関わりを考えていきたい。
小さな石ころ一つから広がる、子どもたちの豊かな世界。先生が子どもたちと顔を見合わせて喜ぶ姿が、目に浮かんできます。
大人はつい「禁止の言葉がけ」や「こう遊んでほしい」という思いを優先してしまいがちですが、大切なのは、子どもたちから生まれる遊びを尊重しつつ、大人のねがいとのバランスを取ること。 このような子どもへのあたたかなまなざしを大切にしながら、少しでも子どもたちにとっての「最善のかかわり」ができるよう、これからも一緒に心を動かしていきたいと思います。
