教育の特徴 Feature

Environment

Environment 教育を支える豊かな環境 教育を支える
豊かな環境

子どもが生きる世界のすべてが「環境」です。自然環境はもちろん、家庭や園での日々の生活、子どもの周りにいる大人たちも(60文字以内) 子どもが生きる世界のすべてが「環境」です。

自然

たくさんの命が息づく自然、
センス・オブ・ワンダー

雨上がりの園庭で、しずくが葉先にしたたる青々とした葉っぱ、
水分を得て息を吹き返したコケのじゅうたん、
広場に出現したプールのような水たまり——。

自然が生み出す不思議や神秘に、子どもたちはいつだって目を輝かせています。子どもたちの世界は、繊細でみずみずしい好奇心でいっぱい。そんな幼児期の澄みきった感性を伸ばすには、「知る」ことよりも「感じる」ことのほうがずっと大切です。

当園の広い敷地には雑木林、竹やぶ、小川といった、小動物の棲みかとしての自然と、田んぼや棚田、四季折々の植物が生きる花壇など、人の手を加えた自然が共存しています。そこに複合遊具をはじめ、さまざまな遊び環境を用意しています。

子どもを1本の樹にたとえるならば、幼い子ども時代は、根を下へ下へと伸ばし広げていくとき。自然の中で遊びぬくことで出合う体験のひとつひとつが、水や太陽であり、豊かな感受性は、肥えた土壌です。今の時期に力を入れるべきは、この土をより豊かに耕すことだと考えています。

農育

miyamae farm

宮前ファームは、子どもと食、子どもと地球をつなぎ、そこから発見、驚き、学び、興味、感謝の心を育ててくれる貴重なフィールドです。

人間の命を支えてくれる”食”。
食の基本は農業です。
この 人が生きていくために欠かせない食の大切さを宮前ファームでの農業体験を通して子ども達に伝えていきます。

もの

上質なモノたち

美しいものを美しいと感じる感覚は、
大人も子どもも関係がありません。

門をくぐると、動物や乗りもののキャラクターといった、”子ども向け“が何ひとつないことに驚かれるかもしれません。園舎には、大きなうずまきが描かれた抽象画、国境のない地球儀のオブジェなどそこかしこに、実用性はないものが置かれています。すべて「子どもたちに見せたいな」と、園長が集めたアート作品です。保育室内には、「季節のテーブル」と呼ぶ四季折々の植物や果物を飾る棚があり、各担任がアレンジメントしています。

子どもの周辺には常に、本物を置くことにしています。いいものや美しいものをはっきりと認識できるより前にそれが当たり前にある中で生活することで、心に蓄えられていくと、信じているからです。

ひと

あこがれ合う保育者が集う場所

保育者はもちろん子ども・保護者、みんな魅力的な人たち

人は子どもも大人も魅力的なものをもっています。魅力のある人に出会うと、その人に“あこがれ”の気持ちを抱きます。あこがれには、尊敬の念も含まれます。あこがれを持つと真似をしたくなり、生きる上での強力な目標にもなります。当園ではまず保育者が魅力的な存在となり保育者同士があこがれ合える関係になることが大切だと感じています。

齋藤孝さんの著作『教育力』の中にこんな一節があります。「教育の基本にあるのは、“あこがれにあこがれる関係づくり”だ。新しい世界にあこがれ、燃えて学んでいる人は、魅力を放っている。その人の“あこがれ力”に触発された人は、自分も学びたくなる。教育の基本は、学び合い刺激し合う友情関係だ」。当園には「自分は果たして今、あこがれの熱意に燃えて飛ぶ矢であるだろうか?」と自問できる保育者が揃っています。

Creativity

Creativity 創造する喜び 創造する喜び

想像をふくらませて創造していくことは、ほかの動物にはない、人間だけがもつ力です。自らのイメージを、自在に手を使って、新しい何かを作り出していける(約80文字・4行以内) 想像をふくらませて創造していくことは、ほかの動物にはない、人間だけがもつ力です。

あそび

あそびの中にこそ、学びがあります。

よいあそびとは、こころ、からだ、あたまをバランス良く使うことだと考えます。子どもたち自身が没頭し、友だちの発想に刺激を受け、どんどんあそびが膨らんでいく世界が理想的です。

1日のスケジュールは、四季折々のカリキュラムに沿って保育を展開していきますが、「絵を描く」「プールに入る」といった大枠しか決めていないこともしばしば。子どもが考え、選び、仲間同士でルールを決め、役割分担をしながら、自分たちであそびを作っていく時間を大切にしているためです。保育者の役目の大半は、子どもたちの遊びを盛り上げるために、材料を用意し、ほんの少し背中を押して、見守ること。

子どもたちはいつも、「今日は何が起こるかな? 何をしようかな?」とわくわくしながら登園してきます。そんな主体的な気持ちが、探究する力の土台となり、学び込める子を育てます。

造形

2歳の子どもであっても教えさえすれば、数字や文字を書けるようになります。小さな子どもが早くできるようになれば、大人は手放しで喜びがち。でも実は、子どもにとっては不自由であったりもします。「学ぶのにふさわしい時期」が、人にはあります。

乳幼児期は、子ども自身が感じたままを素直に、その手を使って、時には全身を使って、描いたり作ったりと表現できる環境を整えることが大切だと考えています。

年長クラスの園児たちが、竹林に生えた竹の成長を記録し、絵を描きました。感覚のままに、筆を走らせていました。「(竹は)空まで伸びていたよ」「表面はすべすべしていたよ」と描かずにはいられない、誰かに見せようとしているのではなく表現している、そんな様子です。

直感的に反応する子もいれば、成熟させてじっくり描いていく子もいます。表現の強さも幅もさまざま。それがいいのです。ひとりひとりが、自分らしく表現できることが大切。

創造の世界の中では、宇宙の果てまで飛んで行ってもいいし、どこまでも羽ばたくことができます。自分を解き放ち表現する気持ち良さを、経験してほしいと思っています。

Sensitivity

Sensitivity 響関が彩りなす雰囲気 響関が彩りなす雰囲気

親子にとって今しかない、幼児期という短い時間だからこそ、宮前幼稚園は、子どもも大人も地域も、みんなが関わり合い、その繋がりからうまれるしあわせを(約80文字・4行以内) 子どもも大人も地域も、みんなが関わり合い、その繋がりからうまれるしあわせ

響き合う
人々

親と先生、親同士、先生同士…と園に関わる人が互いの違いを認めながら、信頼し合える関係性づくりを大事に考えています。

当園では保育参観を積極的に行なっています。 月に4回程度参観日が設けられていて、アプリから予約をしていただきます。(月に4回程度の参観日から月に1回参観いただけます) 参観日が数ヶ月に1度だったら、子どもも先生も、見に来た親御さんも、緊張してしまいます。 園に足を運んでいただくたびに、子どものほうから「○○ちゃんのお母さん!」なんて親しく呼ばれることもでてきます。接すれば接するほど、わが子と同じように愛おしくなるし、親同士の関係性も育まれます。

お互いさまに頼り頼られ、みんなで子どもたちを育てている、そんな風に思ってもらえるように、サポートしています。

外国語講師のPaolo先生が週2回、自由あそびの時間に園に来ていただいています。

子どもたちが英語を話せるようになることを目的にはしていません。この幼児期に言語や国籍を超えた人間同士繋がりを持つことで、多様な人への信頼感が育ってくれることを願っています。

記録

「みんなから十分に愛されている、あなたは大切な存在なんだよ」。これを子どもたちに、もっともっと伝える方法はなんだろう——。

思い至ったのが、日々の出来事や子どもの姿を記録することでした。子ども自身があそびの中で思いついたこと、試行錯誤したことの日々を記録し、大好きなお母さん、お父さん、先生たちと振り返って語り合えることは、子どもにとって、喜びが大きいと思うのです。「ぼくってこんなにすごいんだ!わたしってすてきでしょ!」と思える力が子ども達一人ひとりの自己肯定感を育むことに繋がっていると信じています。

綴じられたアルバムは、子どもも親御さんも先生も、自由に見られる場所に置いてあります。

みんなで子どもたちの普段の様子を共有して、響関をサポートする工夫としては、「きょうのみやまえ」があります。園長が撮影した保育中の写真約100枚を、毎日ホームページにアップしています。「遠くに住むおじいちゃん・おばあちゃんも楽しみにしています」という声もよく伺います。みんなで子どもたちの日々の育ちを一緒に楽しみ、心に刻んでいきたいのです。